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ころ軸受

商品

ころ軸受

円筒ころ軸受 円すいころ軸受 自動調心ころ軸受
スラストころ軸受 ニードルベアリング(針状ころ軸受)

◆円筒ころ軸受
Cylindrical-Roller-Bearing_rgb.jpg円筒状のころと軌道とが線接触をしている単純な形状の軸受です。負荷能力が大きく、主としてラジアル荷重を受けます。転動体と軌道輪のつばとの摩擦が小さいので、高速回転に適しています。軌道輪のつばの有無によって、NU、NJ、NUP、N、 NF形などの単列軸受及びNNU形・NN形の複列軸受があり、いずれの形式も内輪と外輪は分離できるようになっています。
内輪または外輪につばの無い形式の円筒ころ軸受は、内輪と外輪がアキシアル方向に相対移動できるので、自由側軸受として使用されます。内輪又は外輪のいずれかに両つばがあり、他方の軌道輪が片つばの円筒ころ軸受は一方向のアキシアル荷重をある程度受けることができます。
複列の円筒ころ軸受は、ラジアル荷重に対する剛性が高く、主として工作機械の主軸に用いられています。主に鋼板打抜き保持器と銅合金もみ抜き保持器が用いられますが、一部にポリアミド成形保持器も使用されています。
円筒ころ軸受には、軌道輪のつばの有無によって次のような形式があります。

◆円すいころ軸受
Thin-Walled-Tapered-Roller_rgb.jpg円すいころ軸受は、内輪・外輪の軌道面、及びころの円すい頂点が軸受中心上の一点に集まるように、設計された軸受です。円すい台形のころが転動体として組み込まれており、内輪の大つばによって案内されます。
ラジアル荷重と一方向のアキシアル荷重とを受けることができます。荷重が作用すると、軸受内部にアキシャル分力が生じるので、一般的には、アンギュラ玉軸受と同様に通常2個の軸受を対向させて使用するか、複列軸受として使用する必要があります。この場合、内輪どうし又は外輪どうしの間隔をアキシアル方向に調整することによって、適切な内部すきまを設定することができます。
分離形であるために、内輪と外輪とを別々に取り付けることができます。
高負荷容量軸受として、ころの寸法ところ数を増加させたHRシリーズがあります。
接触角の大きさにより、並こう配形、中こう配形及び急こう配形の軸受があり、ころの列数によって複列及び四列の円すいころ軸受もあります。一般に、鋼板の打抜き保持器が用いられますが、サイズの大きな円すいころ軸受にはピンタイプ保持器も用いられます。

◆自動調心ころ軸受
SRB-HPS_rgb.jpg自動調心ころ軸受には、図に示すように、高負荷容量設計のEA形、C形、CD形、CA形があります。EA形、C形、CD形は打抜き保持器を、CA形は銅合金もみ抜き保持器を用いた設計となっています。EA形はHPS軸受です。HPS軸受は、特に負荷容量が大きく、高許容回転数であり、200℃の高温まで使用可能な高機能シリーズの軸受です。軸受の外輪には、潤滑剤の供給のため、油溝及び油穴が設けてあり、呼び番号にはE4が付いています。油溝・油穴付きの軸受を使用する場合、軸受の油溝の深さには限度があるので、ハウジング内径にも油溝を設けることがより効果的です。

◆スラストころ軸受
thrust_roller_bearings.jpgNSKのスラストころ軸受には、円筒ころを用いたものと、球面ころを用いたものとがあります。支持できるのはアキシアル荷重だけですが、重荷重の支持に適し、軸剛性が高いという特長があります。このうちスラスト球面ころ軸受は、ころ中央部が膨らんでいて自動調心機能を備えているため、取り付け誤差や軸のたわみによる影響を受けません。標準的な保持器は、機械加工された真鍮製で、Eタイプでは打ち抜き保持器を用いるため荷重容量が大きいという特長があります。


◆ニードルベアリング(針状ころ軸受)

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ニードルベアリングはころ軸受の一種であり、組込まれているころがJISの規定する針状ころの範囲を多少超えるものでも、一般にはニードルベアリングと呼んでいます。 負荷できる加重の方向によってラジアル軸受とスラスト軸受とに分けられます。ラジアル軸受としてシェル形、ソリッド形の各シリーズと用途別のカムフォロア、ローラフォロアがあります。