


円筒状のころと軌道とが線接触をしている単純な形状の軸受です。負荷能力が大きく、主としてラジアル荷重を受けます。転動体と軌道輪のつばとの摩擦が小さいので、高速回転に適しています。軌道輪のつばの有無によって、NU、NJ、NUP、N、 NF形などの単列軸受及びNNU形・NN形の複列軸受があり、いずれの形式も内輪と外輪は分離できるようになっています。
円すいころ軸受は、内輪・外輪の軌道面、及びころの円すい頂点が軸受中心上の一点に集まるように、設計された軸受です。円すい台形のころが転動体として組み込まれており、内輪の大つばによって案内されます。
自動調心ころ軸受には、図に示すように、高負荷容量設計のEA形、C形、CD形、CA形があります。EA形、C形、CD形は打抜き保持器を、CA形は銅合金もみ抜き保持器を用いた設計となっています。EA形はHPS軸受です。HPS軸受は、特に負荷容量が大きく、高許容回転数であり、200℃の高温まで使用可能な高機能シリーズの軸受です。軸受の外輪には、潤滑剤の供給のため、油溝及び油穴が設けてあり、呼び番号にはE4が付いています。油溝・油穴付きの軸受を使用する場合、軸受の油溝の深さには限度があるので、ハウジング内径にも油溝を設けることがより効果的です。
NSKのスラストころ軸受には、円筒ころを用いたものと、球面ころを用いたものとがあります。支持できるのはアキシアル荷重だけですが、重荷重の支持に適し、軸剛性が高いという特長があります。このうちスラスト球面ころ軸受は、ころ中央部が膨らんでいて自動調心機能を備えているため、取り付け誤差や軸のたわみによる影響を受けません。標準的な保持器は、機械加工された真鍮製で、Eタイプでは打ち抜き保持器を用いるため荷重容量が大きいという特長があります。
◆ニードルベアリング(針状ころ軸受)

ニードルベアリングはころ軸受の一種であり、組込まれているころがJISの規定する針状ころの範囲を多少超えるものでも、一般にはニードルベアリングと呼んでいます。 負荷できる加重の方向によってラジアル軸受とスラスト軸受とに分けられます。ラジアル軸受としてシェル形、ソリッド形の各シリーズと用途別のカムフォロア、ローラフォロアがあります。